276 獣の供宴 sage 2010/02/03(水) 23:32:53 ID:nWG9FXaI
"ゃめ……あ……んぁ……アっ……!"

自分の中に、初めて迎えいれるそれ。
自分のそこをぎちぎちに押し広げるそれが、奥まで行っては戻るそれが、榊にひどい痛みと苦痛をもたらしていた。

だが、榊の声は、悲痛な声は、相手には届かない。
こんな状態では、誰が相手でもそれは変わらないかもしれない。
榊は自分の奥をほじり出されるような痛みと戦いながら、心の片隅でそんなことを思った。

生まれてから15年もの間、何者にも触れさせなかった敏感な粘膜。
それを、ドッグ・スタイルで後ろから突かれて。
逞しい雄のモノが、中に骨でも入っているのではないかというくらい固いそれが、背後から榊を貫いて。
本意ではない声が、まさに雌の声が、榊の口からは漏れてしまって。
潤滑液が、処女の証の鮮血に混ざり、溢れるほど、滴るほど分泌されて。

意識が、飛びそうだった。
むしろその方が楽かも、と榊は思った。
それだけ、この責め苦は榊にとってはきつかった。
自らの気の確かさを、榊は呪った。
刹那、熱い精が自らの中に流れ込むのを榊は感じた。
まっさらの子宮を初めてそれに汚されているのを、榊は感じた。
相手の、動きが止まった。
榊は、深い溜め息をついた。

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