榊は木村の期待に応えるべく、自身の裸体をベッドに横たえた。
まだ女子高生とはいえ、木村と同じくらいの背丈のある榊は、あえて自身から男を誘う事を意識した時、
自然とそうした仕草に行き着いた。木村も、その榊の意図を汲み取り、ゆっくりとその裸体に覆い被さりに行く。
「まだ、緊張しているね」
「……」
榊は肯定も否定もしなかった。
直に自身の裸体に木村の手が乳房や尻を触り、その体温を感じて、一瞬ビクッ!と震えたが、その後に
自分を襲った感触は、快感とまではいかずとも、決しておぞましい、と言う感触だけではなかったからだ。
「その正体を知りたいかい?」
「う…」
榊自身、無表情を貫いて、心の内はバレていないハズ、とした思いがあっただけに、
自分の心を見透かした様な、木村の言葉は余計に響いた。
「お、教えて…ちゃんと教えてくれる、のか?」
「君はもう、既に学びはじめているじゃないか」
木村は、顔を背けた榊の顎先をつかみ、グイッと自分に向かせ、強引に舌をねじ込ませる。
「(後は、君が私に何をどこまで求めるか、だ)」
蕩ける意識の中、榊はやがて、木村の股間に手を伸ばし、真ん中にあるモノを擦り、
自身の意思で、それを強く握った―
握ってはみたものの、具体的にそれからどうしたら良いのか戸惑う榊。
「その先端を嘗める」
あっさりと言い放つ木村。
(何かで見た事はあったけど…)
榊もフェラくらい知っていたが、あからさまに目の前で反り返る雄々しい海綿体に、赤面を隠せず、
木村のソレを握ったまま、しばし俯いてしまった。
「な、嘗めるって…絶対くわえ込む様になるじゃないか…」
「奥まで飲み込まなくてもいい。先っぽだけ、やってみなさい」 「………」
やがて榊は―
69をする体勢に近い格好になり、顔を木村の股間に近づけていき、
長い髪を手で後ろによけながら、木村の海綿体の先端にキスをし、舌を突き出す様に出して、
それから唾液を滴らせる愛撫を始めた。
「音をたてると更に良い」
「……ぶちゅ、ぶっ…」
榊は木村に言われた事を特別意識したつもりではなかったが、言われた丁度のタイミングで先端を
口の中に入れた事もあり、男に卑猥な事を命じられ従う、痴女さながらな光景が出来上がった。
(〜〜〜!)
しかし、そんな屈辱的状況が、榊の精神を、徐々にこうした行為に対して前向き、解放的に導きつつあった。
「後は私の愛を注いであげよう」
「―ぼッ!?」
榊の口の中に、生暖かい白濁液が溢れ、その口の端から一筋の線が垂れた―
(し、信じられない事を…)
口周りをぐいっと手の甲で拭い、榊は努めてまた無表情に徹しようとした。
しかし木村は既に追撃プレイに差し掛かっていた。
「う、わっ!…」
「さて、次はマッサージ」
「…どうしたら、いい?」
「君の胸に聞いてみよう」
木村は液体を噴射して間もないにも関わらず、バリバリ元気な海綿体を、ベッドに組み敷いた榊の
胸の谷間に強引に埋め込む。
「その自分の乳房で私のコレを、脇から挟む様に両手を添えて揉んでごらん」
「うっ……」
まだ匂いが残る木村の海綿体が、榊の鼻孔を刺激する。
(あれ?…これ、顔に―)
「すまん…我慢できなかった」
そんな匂いに気をとられていた内の一瞬の出来事だった。
精悍な顔つきをした榊の顔の真ん中、鼻頭の少し上辺りに、ベタッ!と、白い液が降りかかった。
その色は、今まさに榊の頭の中、心境をそのまま表していた。
(……これって、何だっけ?)
顔射、と単語が頭に浮かんだ頃、既に榊は木村の下に組み敷かれたまま、乳房を乱暴に揉みしだかれ、
乳首の先を痛いくらいに吸われたりして、気持ちの整理をする暇が無くなっていた―
「さあ、息苦しいなら荒々しく喘いで酸素を補給する!」
「ンあッ!はあッ!はあッ!あッ!」
組み敷かれ、木村のいい様に身体を弄ばれる榊。
「…はぁ、はぁ…」
木村は、もう榊を生徒とは思っていなかった。
吐息荒く、逃れようと足掻く仕草にも、どこか必死さがないと感じていた。
「最後の確認をしよう」
榊の耳元で。
榊本人にだけ分かる声量で、木村はそっと告げた。
そして手を榊の股間にまで伸ばして、指先で陰部を弄る。
ピクピクッ、とした榊の身体の微痙攣が、その確認の意図、その意味合いを理解した事を表した。
(…も、もう私は―)
背徳の瞬間。
生徒と教師と言う関係の垣根を超えて、今、二人は繋がった。
「はあぁぁああぁあぁッ!」
極限まで膨張した木村のペニスが、容赦無く榊の性器の奥深くへと突き進む。
榊は顎突き上げ、何かの咆哮かとも思えるほどに絶叫した。
「さあ、まだまだ終わりませんよ」
「あ!あッ!う!嘘ッ…?まだ、まだ―あッ?!」
子宮内で暴れる木村のペニスに、もう榊には抗う術は無かった。
(こ、コレが……お、オーガズム?…)
最初の一瞬は痛さが勝って、快感とは程遠いモノを感じた榊だったが、
奥に入りきったペニスが勢いよく引き抜かれ、次にまた中に入ってきた時、榊の中で何かが弾けた。
(あ、今度は……か、簡単に入って…)
木村は、自身のペニスを榊の性器の奥深くへと挿入するに至って、
改めて彼女の身体は、他の一般女生徒達とは全く違うなぁ、と、その別格さを実感していた。
大きさやバランスが整った胸、見事な曲線を描く腰のくびれ、主張しすぎず、ボディの締め括りを飾る桃尻―
「まさに奇跡か神がかり…」
そしてその奇跡的なスタイルを持つ榊は今、木村の所有物状態だった。
更にその心は、既に熱された飴の様に溶け始めていた。
今、榊の目に映っているのは、もう変態教師でも古文の担当教師でもなかった。
自身を快楽の果てへと誘い、最高の快感を与えてくれる、紛れもない「恋人」だった。
木村は、そんな榊の期待の眼差しに応えるべく、力強く榊の身体を強引に持ち上げる。
「んうぅッ!う、あっ!……」
榊は、とっさに木村のしようとしている行為を予感し、腕を木村の首にまわして、落下を免れた。
「さすがにこれは長くはしないからね」
「…あ!うっ…」
俗に言う駅弁だった。
しかし―
ゆっさゆっさと不安定な突き上げられ方ながらも、榊は木村との顔の位置が近づいた事に、少しだけ安堵を覚えていた。
(もっと…近くに、来て……)
榊の目は潤んでいた。
その意図を見抜けないほど、木村も野暮ではなく、近づいた榊の顔に唇を合わせ、
望むだけの時間、息が保つ限りのキスをした。