474 マッサージ sage 2011/03/24(木) 22:30:29.67 ID:oRIfD+2k

>>472何故かよみが浮かんだからよみ×大阪を殴り書いてみた
エロはほとんどない

「よみちゃん来たで〜」
「おま…マジで来るとは…」
休日に私の部屋に通されてきたのは緩みきった笑顔の大阪だった。
私の友人には変わり者が多いが、智とは別の意味で扱いずらいのがこいつである。
思考が読めない。智が暴走特急なら、大阪は妄想特急である。
こいつは時折頭の中でとんでもないストーリーを作り始めている。
「よみちゃん、友達が来たんやからもっと嬉しそうにせなあかんよ」
そんな私の思考を知ってか知らずか、大阪は手をヒラヒラさせて部屋へ踏み込んでくる。
「へーへー」
「そんなら早速やけど…」
大阪は急に真顔になると、私の前で正座を始める。そして。
「ふつつかものですけどよろしくお願いします」
三つ指を立てて私の前で深々とお辞儀をした。
椅子に座ってそれを見下ろした私は、こめかみを押さえながら大きなため息をついた。

「あは…よみちゃん、ちょ、くすぐったい」
「うるせーな、文句あるなら止めたっていいのよ」
私の手の動きに応じて体を震わせながら笑いを抑えきれない大阪。
そう、私は今後ろから大阪の胸を揉んでいる。いや、揉むというより摘むという方が正確か。
ちなみに服の中に手を突っ込んで直揉みだ。そっちの方が効果高そうやん、なんだと。
断っておくが、性的な意味で行ってはない。簡単に顛末を話すから変な妄想はやめてくれ。

「あー、私も胸大きくなりたいなぁ」
「揉めば大きくなるっていうじゃない。やってみれば?」
「ほんならよみちゃんが揉んでー」
「…また今度な」
「今度っていつー?なーなー?そもそも今度って言葉って何時から何時までの事を指す…」
「あーうるさいうるさい。分かったわよ、今週末でも家で揉んでやるから」

以上。また訳分からない事言い出しまくりそうだから適当に返事したらコレよ。
いくら友達だからって普通本当に揉まれにくるか?この女の脳内は計り知れない。

475 マッサージ sage 2011/03/24(木) 22:34:15.56 ID:oRIfD+2k

「あ…」
不意に大阪が妙な声をあげる。
考え事をしながらやっていたらどうも敏感な所に当たってしまったようだ。
「何変な声あげてんのよ?大阪のくせに。このこのっ」
「や、よみちゃん…あ、あかん…て何か、はっ」
珍しい大阪のリアクションが面白くて、私はついついそこばかり刺激を与えてみる。
指先で摘んだり擦ったり…その度に大阪は妙な声を上げて体をビクビクと躍らせる。
大阪の髪が私の鼻を掠める毎に良い香りがする。
あぁ、こいつって結構良さ気なシャンプー使ってんのねとか、普段間の抜けた声してるけど
こんな甘ったるい声あげるんだとか、肌が温かくて自分の手に馴染むとか。

………いかん、私何してるんだ、っていうか何考えてるんだ?
「よみちゃん…何か私…ちょぉ…おかしいかも…」
顔を赤らめて振り返る大阪の顔。瞳が心なしか潤んでいる。ように見える。
「大阪…」
間近で見ると、意外と睫長いし…結構可愛い顔してるんじゃない。
妙だ。揉んでいたのは私の方なのに何か私、ドキドキしてる。
大阪なんかに私、すっごくドキドキしてない?何ていうかその、大阪可愛くない?
大阪のくせに。
「よみちゃん…」
ぐっと大阪の顔が近づく。薄い桜色の小さな唇。
「…」
そこで思考は止まってしまっていて。気がついたら私は、それに自分の唇を合わせていた。
大阪と、キス。
私の初めての………初めての…はじめての?って?え?は?大阪と?キ、キキききき
「うわああああああ!!」
我に返った私は絶叫と共に立ち上がる。
「きゃん」
私に体重を預けていた大阪はそのまま床に倒れて小さな声を上げた。
「わ、わわ私何をナニを…」
パニくる私を床に寝そべりながらじっと見つめている大阪。
その顔がニパっといつもの抜けた笑顔になったかと思うと、大阪も立ち上がった。
「何や今日はよみちゃんもおかしそうやし、もう帰るな?」
着衣の乱れを元に戻すと、大阪は何事もなかったように部屋を出て行こうとする。
「あ、あのおおさ…」
「よみちゃん」
呂律の回りきっていない私の声を、ピシャリと遮る大阪の声。
「また、来るから…頼むな?」
そして大阪の笑顔。いつもの間の抜けたヤツじゃない、二マーっとした挑発的な笑顔。
「あ、あぁ…」
そんな顔も可愛いじゃない、と思った瞬間には私は了解の返事をしていた。
パタンと扉が閉まった後、そんな思いをあの大阪に抱いてしまった自分に
様々なそれはもう様々な感情が沸きあがって私は盛大に自分のベッドへときりもみながらダイブした。

(終)

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