574 男注意 sage 2010/04/12(月) 20:06:36 ID:9Rk2j2IK
それは、水原と付き合い始めて一月目、5回目のデートの晩。
いつものように駅前のスタバでダベって、駅ビルのショップ冷やかして、その後ゲーセンとカラオケ行って。
もうかなり暗いし、水原も疲れてるみたいだし、そろそろ帰ろうかと思ってた矢先。

「もう遅いし、帰ろうか」

って俺が言って、二人で駅に向かって歩き始めて少しした頃。

「つ…疲れたし、お前が休みたいなら、少しは付き合ってやっても…。」

俺のジャケットの裾をつかんで、いつもからは想像できないくらい小さな声で、水原は言った。
駅の近く、ホテル街に続く路地の入り口で。

その顔は、耳から広めのおでこまで、本当に真っ赤で。
怒ってばっかりでいつも素直になれない水原の、精一杯のアピールのようだった。
水原って可愛い、いや、いつも可愛いんだけど、いつも以上にホントにそう思った。

いつもの赤いセルフレームのメガネに、緑と白のジャージ、サファリブラウンのカーゴに、これまた緑と白のスニーカーの水原。
その水原が、今、俺と二人でラブホの一室にいる。
その事実が、俺を興奮させていた。
安っぽいとか、天井が鏡張りなんて悪趣味だとか、さんざん文句ばっか言いながら、水原のその目は緊張と初めて見るラブホへの興味を隠せないように、俺には見えた。

これから…水原と…。
胸が、ドキドキした。
ホントに好きな相手だから、入学式で初めて見たときから一目惚れで、こないだやっと告白できた相手だから、本当にドキドキした。
俺自身の心臓の鼓動が、俺にははっきり聞こえた。

「シャワー、浴びてくるよ。」

水原のその台詞が、沈黙を破った。
でも、俺のドキドキは止まらなかった。
決して、止まりそうになかった。

シャワーから上がった俺を、水原はバスタオルを巻いただけの姿で、ベッドに腰掛けて待っていた。
水原の顔は、うつむいたその顔は、風呂上がりなせいもあったろうけれど、ただ赤かった。
その赤い顔で、隣に座る俺を、水原はじっと見た。

水原の心臓の鼓動が、聞こえるような気がした。
俺のドキドキも、最高潮に達していた。

「水原…その…いいのか?」

水原は、ためらう俺の問いに、無言で頷いた。
上気した顔で、そっと頷いた。

もう、止められなかった。
俺は、水原をぎゅっと抱き締めた。
水原のドキドキが、二枚のバスタオル越しに伝わってきた。
俺のそれも、同じように水原に伝わっているはずだ。

合わさる唇と唇。
その水音が、俺を一層興奮させた。
水原の濡れた唇からは、フルーティーなアロマの香り。
水原のドキドキも、俺のドキドキも、どんどん強くなっていく。
息も、荒くなっていく。

水原の肩から背中、腰へと伸びる俺の掌。
バスタオルの柔らかい感触と、その下の水原の温かい肌。
バスタオルの隙間からそっと指を差し込むと、水原の口からは熱い吐息が漏れた。


575 男注意 sage 2010/04/12(月) 20:07:02 ID:9Rk2j2IK
バスタオルから見え隠れするたわわな胸も、細い腰も、ただ愛おしかった。
そこを芋虫のように這い回る俺の指は、こんな水原には似つかわしくないような気がした。

でも、俺の指は止まらなくて。
俺からはよく見えないまま、指は小さめの乳輪に、そして長めの乳首に触れ、身悶えする水原の顔はやたら艶めいていた。

俺のアレは、もう爆発寸前だった。
俺に密着する水原にも、それは伝わっているようだった。
俺は意を決して、水原の胸にもう一度指を伸ばした。

水原の胸に優しく触れるだけだった俺の手は、いつしかその強さを
少しずつ増していた。
水原の吐息も、激しさを増していた。

水原のカラダに巻かれたバスタオルを、俺は少しずつ開いた。
次第に露わになった、水原の胸。
柔らかい、でも決してラインは崩れていない腹。
そして、薄い、しっかり手入れされた毛に覆われた恥丘。

水原は、一層上気した顔を、素早く手で覆った。
太ももにあたる俺のアレの感触も、水原の羞恥心を更に煽っていたかもしれない。

もう一方の太ももに俺が手を置くと、水原はビクっとカラダを震わせた。
太ももから、徐々に三角地帯へと指を這わす。
柔らかい毛の感触。
そして、湿り気を帯びたワレメと、その間にあるぷっくりした襞。

「…っ!」

更に身悶えする水原。
襞の間の突起に、指が触れる。
刹那、とろっと溢れ出る蜜。
ベッドに滴り落ちる、水原の愛液。

「もう、とろとろだな。」

そう言うと、俺は襞の間の指を優しく動かした。
声にならない声で、呻く水原。
くちゅ、という音とともに、穴に入る俺の指。
背筋をびっと張る水原。
その手が、俺のタオルに伸びる。

「…な、何だよ、自分だってこんなにカチカチにしちゃってさ…。」

タオル越しに俺のアレに触れる、水原の細い指。
その指が、タオルの間に入ってくる。

亀頭の粘膜に感じる、その指の感触。
いつしか水原の指は、俺の指が水原の穴に出入りするのに合わせるように、俺のアレをしごき始めていた。

二人の息は、いよいよ荒くなっていた。
俺たちは、互いの息を感じとるように、そっとキスを交わした。

水原の穴は蜜にまみれ、その口径をだんだん広くしていた。
水原の細い、白い指に擦られ、そろそろ俺のアレも限界だった。


576 男注意 sage 2010/04/12(月) 20:07:26 ID:9Rk2j2IK
俺は、水原の脚を開いて、カラダを横にさせた。
水原は、抵抗しなかった。
俺は枕元のコンドームを付けると、カラダの向きを変え、アレを水原の膣口にあてがった。

「いくよ…。」

「…優しくしてくれないと、一生恨むぞ。」

すごく水原らしい台詞だ、そう思った。
同時に、水原がますます愛おしかった。

俺は、少しずつ腰を差し込んだ。
ぐぷっと音がして、俺のアレを水原は少しずつ飲み込んでいった。

「あれ…あまり…痛…くない?
 初めてなのに…どうしてだ?」

「おいおい、自分でしまくって少しユルくなったんじゃないのか?」

「そ、そんな…た、確かに、たまには一人でしちゃってたけど…。」

そんなことを言っていたけれど、さっきまでの水原のアソコの濡れ具合からは、俺のアレがすっと入ったのも無理はなかった。

でも、やっぱり処女だし、無理は禁物だろう。
俺は、ゆっくり、ゆっくりと腰を動かし始めた
アレが全体的に締め付けられる感触に力が抜けるのを必死に耐えながら、ゆっくり動かし始めた。

水原も俺も、自然と声が出始めていた。
特に、俺のアレが水原の奥のちょっとコリコリした所を擦る度に、水原の声は激しさを増した。
薄い胸も、俺の腰の動きに合わせて、かすかに揺れていた。
吐息をあげる艶やかな口元、潤んだ瞳、勃起した乳首、水原の全てが愛おしかった。

俺は、水原の温もりを全身に感じながら、腰をゆっくり動かし続けた。
いつしか俺は、真っ白な快感に包まれた。
全身の力が、すっと抜けた。

精を放出した後も、俺のアレは収まりそうになかった。
余韻に浸る水原の中で、さっきのままの硬さを維持していた。

でも、このまままた動かすのは危険だった。
コンドームが破れたら、水原を妊娠させてしまうかもしれなかった。

俺は、勃起したままのアレを、水原の中からそっと抜き出した。
コンドームの先の精液溜めは、もうはちきれそうだった。
ヤバかった。

「ちょ…あんなに出しといて、まだそんなになってるのかよ?
 ホントに、仕方ないんだから、お前は…。」

我に帰った水原は、そうこぼした。
でもその顔は、オモチャを前にした猫のようだった。
何か企んでいる、そんな顔だった。


577 男注意 sage 2010/04/12(月) 20:07:54 ID:9Rk2j2IK
水原は俺のコンドームを取ると、ぬらぬらした液にまみれたアレをいきなり口に含んだ。

「にが…。なんか変な匂いするし…。」

なんて言いつつも、俺の亀頭をアイスキャンディのようにペロペロ舐め始める水原に、俺は驚いた。
同時に、そこまでしてくれることに、ちょっと感動していた。

「男ってこういうの好きなんだろ? ちゃんと予習してるんだからな、私。」

さすが、ガリ勉の水原だった。
初めてのハズなのに、適切な場所に、適切な刺激がきていた。

俺は早くも、二度目の絶頂に達しそうになっていた。
たまに歯が当たる初々しい感じも、余計に俺の激情を煽った。

「ごめん…口の中に出す!」

刹那、硬さを増した俺のアレから、熱い精がほとばしった。
我ながら、すごい勢いだった。
その瞬間の、水原のちょっとびっくりした顔が、俺の目に焼き付いた。

今、俺たちは二人、ベッドに横になり、余韻に浸っている。
手を握りあい、仰向けに隣り合って、息が落ち着くのを待っている。

ふと目が合い、水原は恥ずかしそうな顔をした。
あんなことした後だってのに、いや、だからこそ恥ずかしいのだろうか。

こんな時間が、ずっと続けばいいと思った。
水原を、返したくなかった。

「好きだよ…暦…。」

俺は、そっと呟いた。

「お前がそう言うなら、しばらくは付き合ってやるよ。
 でも、大事にしてくれなかったら、わかってるよな?」

顔を赤くした水原は、舌をペロッと出した。
その顔は、俺が知ってる水原のどんな顔よりも、輝いて見えた。
一番、美しく見えた。

<完>

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