546 名前:名無しさん@ピンキー :2005/03/30(水) 00:42:23 ID:1XOehMCa

「榊さーん。どこー?」
 榊を探しまわっているかおりんを智がからかった。
「かおりんがしつこいからどっか逃げちゃったんだろー」
「榊さんはそんな人じゃないもん!」
膨れっ面をしてかおりんは辺りをきょろきょろ見回す。榊はすぐ近くに
いる事も知らないで。

「ちょっ……。やめろ、神楽こんなとこで……」
 どう言うわけか、榊は神楽にロッカーの中に引きずり込まれていて、
しかもたった姿勢のままで後ろから抱きつかれている。すでにセーラー服は
下からめくりあげられ、ブラのホックは外されている。拘束を解かれた
たわわな乳房が、今度は神楽の手に拘束されている。
「あまり騒ぐなよ。みんなに気づかれるぞ」
「だからやめろ……いやっ」
 ロッカーに開けられた小さな穴から、外の光と光景が榊の目に飛び込んでくる。
それが榊の羞恥をいっそう煽り、気づかれたらどうしようという恐怖心とともに
榊の欲情の炎をいっそう焚き付ける。
「もう胸固くなってる。何もしてねーのに。見つかるのが恐くて
それで興奮してるのか?」
「そ、そんなこと……。あ……。つっ……! も、もうよせっ……」
 図星をさされ、さらにその上に右の乳首をつままれ、左の乳房を揉まれる
三重の刺激。吐き出す男言葉はもう虚勢でしかなく、暴れて逃れる事も
気の済むように喘ぐ事もできず、ただ上体と太ももをくねらせてごまかす。
薄い鉄板の向こうからは相変わらず自分を探す声。死んでも見つかるわけには
いかない。その焦りがさらに余裕を奪っていく。

 

547 名前:名無しさん@ピンキー :2005/03/30(水) 00:43:10 ID:1XOehMCa

「ま、こんなとこ人には見せられねーよな。特にかおりんが見たら
どう思うだろうな。クールな榊が馬鹿な私にこんな事されてな」
「見つかったら終わりなのは、そっちも同じ……ああっ!」
 やっとのことで言葉で切り返すも、すでにぷっくりとふくれてしまった
両乳首をぎゅうっとつままれてそれ以上の言葉は継げない。叫びそうになって
しまったのを、唇を噛み締めやっとの事でこらえた。我慢は苦手な方ではないが、
これは辛かった。音をたてないようにため息をつき、なんとかこわばった体を
ほぐす。
「よ、余計な事は言うな! 突き飛ばすぞ」
 一方的な攻勢に出ていた神楽の声も、あきらかに動揺している。責める者、
責められる者、立場は同じだ。愛情の確認の行為を誰にも知られてはいけない。
「やれるのか? やれないだろ……あっ、ちょっ、っ……」
 これで楽になれると確信して勝ち誇った言葉を吐いたのに、神楽は
攻撃をエスカレートさせる。榊の最後の悲鳴はかろうじて声にせずに済んだ。
下着は驚くほどあっさりと下げられ、この年頃の女の子にしては
がっちりとした指が、なりに似合わず繊細に肉の溝の中に滑り込む。
「だから、榊が黙ってりゃお互い無事ですむんだぞ」
「ひどいぞ……ふっ、ううっ……そこ、だめ……」
「ちょっといじっただけでもうこれだもんな……。やっぱりその気じゃん」
 指が、いつくしむようにすじをするするとなぞる。いつもより過剰に反応して、
しみ出した液体が、自分よりはるかに体の小さな女の子の蛮行を助けている。
その女の子の声と体もまた、自分と同じように小刻みに震えている事に
気がついたが、今となっては何の救いにもならなかった。
「指……入れるな。はぁ、はぁ……本気で、怒……!」
 最後の虚勢も、無駄だった。何も聞こえていないかのように神楽は
あっさりと指の先を差し入れ、そして拒む気がないかのように榊のそこは
受け入れてしまう。意識が発散し、自分を探す声がまるで何十キロも先の
かなたから聞こえてきているような気がしていた。

 

548 名前:名無しさん@ピンキー :2005/03/30(水) 00:45:40 ID:1XOehMCa

「っ……!」
 さらに反対側の手でその上の突起をなで回され、二本目の指を差し込まれた。
上半身の拘束はすでに解かれているから、逃げ出ようとすれば逃げられる。
けれど、もう榊には神楽の小さな体を下敷きにして、ロッカーの背面で
体を支えることしかできない。榊が陥落した事を確信したのか、神楽がそっと
優しい声でささやきかけた。
「声、がまんできそうか?」
 歯を食いしばったまま、榊は小さく首を振る。今だって漏れ出る声を
押さえ込むのが精いっぱい。と、そのとき、二人に外の足音が遠ざかって
いくのが感じられた。辺りのは完全な静寂が戻る。
「ね、ねえっ! もうみんないなくなったから、おしまいに……ああっ!」
「そうだな、あんたが飛んじゃえばおしまいだ」
 ギブアップ宣言は、非情にも打ち消された。二本の指でかき回され、
反対の手で半ば剥かれてこねられ、ひとたまりもなかった。
「あぐっ、あ、あぁ、ああっ……ふあっ、ああああっ!」
 意識を飛ばした榊を、彼女の服と、長い髪を汚さないように、
腕でそっと抱いて、神楽は満足げに微笑んだ。陶然として余韻に浸る
榊の太ももを拭きながら、耳元でそっとささやく。
「今度は、あんたの番だな」
「…………」
返事はない。もう一度ささやく。
「そうだよな」
「うん……」
 まだ荒い息をしながら、ゆっくりと榊が振り向いた。
「いいんだな、そんな事言って……」
すっかり妖しい色になった切れ長の瞳を見つめて、おなかの奥が、
湿っぽく、熱くなるのを感じながら、神楽はにやっと笑った。

おしまい
 

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