980 榊の秘密 sage New! 2009/08/09(日) 22:29:36 ID:StJJlAYx
「ごっちゃん、帰ろうぜ。」
「おう…あのな大山、今日は先に帰ってくれていいから。」
「ん、なんかあるのか、今日?」
「ああ、ちょっとな…。」
今日の放課後は、いつもとはちょっと違っていた。
俺にはどうしてもしなきゃいけないことがあったからだ。
「じゃ、先帰るわ。」
「おう、また明日な。」
教室の前で大山を見送ると、俺は昇降口とは反対の方向にある、古い焼却炉の前へと急ぐ。
昼休みが終わって席に戻ったら机の中に入っていた手紙に、放課後そこに一人で来て欲しい、と書いてあったからだ。
もう使われていないあの焼却炉の前なんかに呼び出すなんて、一体何の用なのだろうか。
字は女子の字っぽかったが、そもそも誰が俺を呼び出したのか、それすらわからなかった。
もしかして、告られるのか、俺?
いや、そんなわけないよな…。
そんなことを思いながら、俺はちょっと早足で、そこに向かう。
ああ、あそこの角のドアをくぐれば、もう焼却炉だ。
ドアをくぐった俺は、息を呑んだ。
そこには長身の同級生、榊が一人で立っていた。
誰と仲良くするでもなくいつも一人の、すげえ美人で、すげえナイスバディだけどちょっと怖そうだ、とみんなに言われている、いつもどこか影のある顔をしている、あの榊が。
「…後藤君、ちゃんと一人で来てくれたんだ。」
榊は俺に気付くと、俯きながらボソボソと口を開く。
その顔はどこか不安げで、そしてちょっと赤い。
そして、その目は、いつもどおり鋭い。
「あの手紙、榊さんだったんだ?
で、何?」
「…今日のこと、まだ誰にも喋ってないよな?」
「何が?」
「…とぼけても、無駄。
私のこと、見てたろ?」
そういえば今日の…あれはたしか3限の地理だったっけか、授業中に榊、やたら顔を赤くしていたっけ。
なぜか目が合ってしまって、息を呑むような顔をしていたっけ。
それと、関係があるのか?
「頼む、誰にも言わないでほしい。
…何でもするから。」
「えーと…何の話?」
今日榊のことを意識したのは、多分あのときしかなかったはずだ。
でも、特に何かあるようなことでもない、そう思った。
「…もしかして、今日の3限のこと?」
無言で、目は相変わらず鋭いままだけれど、赤い顔もそのままだけれど、うなづく榊。
俺には何がなんだかさっぱりわからない。
「私のことは好きにしてくれていいから、あのことだけは誰にも言わないで欲しい。
みんなに知られたら、私、もう生きていけない…。」
「ちょっと待ってよ。
俺には全然話が見えないんだけど?」
「…女の口から、全部言わせるつもり?
私がしてたこと、見てたんだろ?」
「だから、何してたのさ?」
「そうやって、私の口からそういう言葉聞きだしたいんだ?
…わかったよ、言えばいいんだろ…その…あの…ひとりえっち。」
俺は、目が点になった。
あの榊が、授業中にこっそりひとりえっちをしてた?
それも、俺にその現場を見られたと思ってる?
…これはもしかして、悩み多き思春期男子に神が与えてくれたチャンスかもしれなかった。
あの榊を好きにできるなんてこと、今の今まで、俺には絶対ないとしか思えなかったからだ。
俺は、正直ちょっと悩んでいた。
このまま榊を脅して好きにするか、それとも、そんなの知らなかったと正直に言うか。
俺の中の悪魔と天使が、戦っていた。
俺は、おそるおそる口を開いた。
「…とりあえず、一旦学校から出ようか。
ここだと、誰かに話を聞かれるかもしれないし。」
俺は、ちょっとだけ判断を先延ばしにした。
それが、二人にとっていいことか悪いことかは別として。
うるさいくらいのセミの声の中で、榊は無言でうなづく。
一筋そこを駆け抜けた風が、草いきれに混ざって、榊のらしいシャンプーの甘い匂いを俺の鼻腔に届ける。
思い通りに女子を、それもあの榊を扱う。
それは、想像するだけでも、とてつもない快感だった。
榊の豊満な乳房を、肉付きのよい太ももを、そして、未だ見ぬ…。
健全な思春期男子にとってそれは、とんでもない刺激的な想像だった。
でも、本当にいいのだろうか?
熱いアスファルトの照り返しに炙られながら通りを歩く俺は、悩んでいた。
ちょっと離れて俺の後ろを歩いている榊。
男子だけじゃなく、女子にも人気がある榊。
だけど、誰と仲良くするわけでもなくいつも一人の、みんなから距離を置いている、そしてちょっとそれが寂しそうな榊。
そういえば、前に大山と二人でゲーセンに行ったとき、偶然榊を見かけたことがあったっけ。
UFOキャッチャーに夢中になっていたんだよな、あのときは。
ネコのぬいぐるみを一生懸命取ろうとしてる榊が、正直ちょっと意外で。
いつもの榊の姿からは、そんなこと想像もつかなくって。
だけど俺には、榊に声をかけることなんかできなかった。
ちょっと怖そう、って言われてたし、それに、俺なんかが声をかけていいような相手じゃない、と思っていたし。
俺なんかには高嶺の花だ、って思っていたし。
「ここ、俺んちなんだけど、父さんも母さんも仕事でいないし、ここなら邪魔入らないから、さ。」
「…お邪魔、します。」
俺は、目の前の光景が信じられなかった。
俺の部屋の、俺のベッドに、あの榊が腰掛けている。
そして、枕元のカラーボックスの上に置いておいた、俺が前にUFOキャッチャーで取った黄色いアヒルのぬいぐるみに手を伸ばし、いつもの榊からは想像もつかないような優しい顔でそれを撫ぜている。
「…そういうの、好きなのか?」
「うん。」
「そっか、じゃやるよ、それ。」
「…本当?」
「ああ…。」
焼却炉の前での、そして通りを歩いていたときの、あの物憂げな表情から一転して、にっこりと笑う榊。
榊のそんな表情なんて、俺には初めてで。
そこに、榊もやっぱり女の子なんだ、っていうのを感じて。
ああ、だめだ、この衝動を抑えきれない。
こんな榊を前にして何もしないなんてこと、俺にはできそうもなかった。
気が付いたら俺は、榊をベッドの上に押し倒していた。
壁の時計の針が動く音と、目の前の榊の息遣いしか、俺には聞こえなかった。
俺の下に、組み敷かれている榊。
その表情は、ちょっと赤みを帯びているけれど、どこか儚げで、いつもの精悍なイメージとはかけ離れていて、どこか弱く見えて。
少しの汗の匂いに混ざって、シャンプーのいい香りがして。
こんな榊をむちゃくちゃにしたい、そう思うのは俺の本能だったのか、それとも普段とのギャップに惑わされているだけなのか、俺にはわからなかった。
抵抗しようとしない榊の身体に、触れたかった。
「…ひアっ!」
豊かなラインを描く胸に俺の手が触れた瞬間、榊は声をあげる
ブラと制服越しでも、その柔らかさが、重量感が、暖かさが、俺の指先から伝わってくる。
たゆん、と揺れるそれは、ブラの間で苦しそうにしているそれは、俺の気持ちを引き付けて仕方なくって。
もっと榊に触りたい、そう思って。
硬くなってきているらしい胸の先に直接触れたい、そう思って。
「俺、榊にもっと触りたい。
榊に、直接触れたい。」
榊の返事を待たずに、俺は榊の制服の隙間から右手を入れる。
やわらかな、けれども引き締まった腹の、吸い付くような感触。
そして…俺の手を阻むブラ。
「ん…あ…ッ…!」
ブラの隙間からムリヤリ指をねじ込み、直接乳首に触れる。
その先は、もう既に硬く起立している。
「あ…ン…ひァ…っ!」
人差し指と中指で乳首をもてあそぶと、漏れ出る声。
ビクビクと、背筋が震えているのがわかる。
初めて触れる女性の身体に、俺の興奮も、次第に高まっていく。
「榊、上、脱がすぞ。」
ますます、カーッと赤くなる榊の顔。
目を伏せているその表情が、俺をいっそう興奮させて。
構造がよくわからない女子制服を脱がすのは手間取るけれど、だけど、目の前の榊の身体をよく見たい、その衝動に俺は突き動かされていて。
露になったブラは、榊のイメージにはおおよそ似つかわしくない、シンプルなスポーツブラで。
つんと立った乳首が、ブラの上からでもわかるほどで。
それを少しずつ上にずり上げていくと、榊は顔を両手で覆って。
榊の心臓の高まる鼓動が、俺のそれと共鳴して。
締め付けるものを失った、榊の胸。
こんなに大きいのに、垂れるでもなく、重力で少しはひずんでいるけれど、これまで見たどんなエロ本の写真よりも、とても綺麗で。
初めてみる母親以外の女性の胸に、ましてやそれがあの榊の胸だということに、俺はひどく興奮してしまって。
思わず、顔を近づけて乳首を口に含んでしまって。
「あ…ッ…ンぁ…はッ…あ…!」
榊は、俺の舌の動きに合わせて、身体を振るわせる。
そのことが、俺の征服欲を刺激する。
もっと榊を感じさせたい、体中ムチャクチャにしてやりたい、そんなことしか考えられない。
どこまでもどこまでも榊を感じたい、それしか頭の中にはもうなくって。
だめだ…これだけじゃ足りない…だけど、下も触りたいなんて言えない…。
だから俺は、何もいわずに榊のスカートに手を入れた。
いまだ見ぬそこの、少し湿っているらしいショーツごしの柔らかく暖かい感触が、俺を引き付けてやまなかった。
一枚の布越しに、榊のそこを触っている。
それ自体が、ひどく俺を興奮させる。
生まれて初めて触る異性のそこが、あの榊のものなのだ。
その榊は、息も絶え絶えで、赤い顔をして、目をギュっと瞑っていて。
俺の指の動きひとつひとつに合わせて、身体を震わせていて。
細かな動きに連動するように、スピッツの鳴くような声を上げていて。
俺のその部分も、硬く、熱くなっていることが俺にはどうしようもないほどよくわかっていて。
だけど次の瞬間、榊は思いも寄らないことを口にした。
「…後藤君ッ、後藤君ッ…ばっかりッ…あ…ン…ずる…いッ!
私もッ…後藤…君にッ…触…り…たいッ!」
そっか、榊もむらむらしてきてるんだ。
そうだよな、俺ばっかり楽しんでも、榊に悪い。
だから俺は、榊のそこから一旦手を離す。
榊はちょっと残念そうな顔をするが、立ち膝の姿勢のままベルトを緩めはじめている俺を見て、今度は興味津々な顔へとコロッと表情を変える。
俺は制服のズボンを下ろし、シャツを脱ぎ捨てる。
そこには、靴下とボクサーだけの俺と、それをじーっと見る赤い顔の榊。
いや、正確には俺の股間を、そしておそらくは胸板を見ている榊。
「榊さんも、脱いだら?
俺、もっと榊さんのこと、見たい。」
「…うん、これで、おあいこ。」
榊は俺のベッドの上で、さっき俺が半分脱がせた制服の上半分とスポーツブラ、そしてスカートを脱いでみせる。
榊の動きにあわせて、榊の胸が大きく揺れる。
榊に悪いなと思っても、どうしてもそこを見てしまう。
「…私、自分で自分のことは触ってるけれど、男の人に触られるのって初めてだから、優しくしてほしい。
男の人の身体に触るのも初めてだから、痛くしないようにするから、だから…。」
俺は何も言わず、榊の身体を抱きしめる。
俺の胸に、榊の豊かな胸が当たる。
柔らかい感触と、その先の固さが、そして榊の心臓の鼓動が、ダイレクトに伝わってくる。
そして、俺の心臓の動きもきっと、榊に伝わっている。
俺は、榊のその部分へ、ブラと同じように飾り気のないショーツに手を伸ばす。
そして榊も、俺のボクサーの上から、俺のそれを優しく撫でる。
「すごいッ…後藤君のッ…ここッ…すごく…熱くて硬いッ…!」
「く…ッ…榊さんの…ッ…ここも…柔らかくて…暖かくて…ッ…!」
互いの局部から出る粘液が、二人の下着と指を汚す。
俺の部屋に、クーラーの作動音と混ざりながら湿った水音が響く。
俺のそれから出ているであろう青臭い匂いに混ざって、今まで嗅いだことのない、生臭いような、どこか懐かしいような、そんな匂い、おそらく榊のそこから出ているであろう匂いが、部屋に充満する。
「俺、榊さんのここ…もっと見たい。
ショーツの上からじゃなくて、直接、見たい。
俺も脱ぐから、だから、いいだろ…。」
「…うん。」
俺は、榊の方を見ないようにして、自分のボクサーを脱ぐ。
榊が、ショーツを脱いでいるであろう音が、やけに鋭敏に聞こえる。
視界の端に入る、俺のベッドの上に転がる、丸まった榊のショーツ。
今まで見えていなかったバックプリントの、可愛い猫の図案。
普段の榊のイメージとはひどくかけ離れているそれが、やけに可愛らしくて。
そして、そんなショーツを履いている榊が、すごく可愛らしく思えて。
次の瞬間、俺はもう一度、榊をぎゅっと抱きしめていた。
俺のそれが榊のやわらかな腹に当たっていることが、俺にはやたら鋭敏に感じられた。
榊はその場にしゃがみこむと、俺のそれをしげしげと見る。
それがなんだか照れくさくて、だけど榊のそこを見たい、という気持ちも、俺は抑え切れなくて。
ついつい、下のほうを見てしまって。
自分のそれを覆おうとする俺の両手を、榊の両手が掴んで。
「すごい、男の人のって、こんな風になるんだ!
小さいときに見たお父さんのと、全然違う!
…でも、ちょっとヘンな匂いがするね。」
榊に見つめられて、榊に両腕を押さえられて、俺の怒張はますます硬く、熱くなる。
榊のそこを見ることができずに、俺のそればかりを見られて、これじゃ生殺しだ。
毛に隠れて見えそうで見えない榊のそこが、ちらちらと薄いピンク色の何かが見えるような見えないような。
「…臭いよな?
夏だし、さ。」
「ううん、そうじゃない。
嗅いだことない、不思議な匂い。」
榊は俺のそれに鼻を近づけて、鼻を鳴らしながら匂いをかいでいる。
「これ、咥えたりするんだよね?
えっちな本とかだと、そう…だよね…。」
え…榊が口で、俺の、俺の…!
榊は俺の返事を待たずに、俺のそれへ、その柔らかな、つやつやした唇を少しずつ近づけて…。
暖かい感触に、俺のそれの先が覆われる。
それに、やわらかな榊の舌が、からみつく。
これが、女の子の口の中…。
ぎこちない動きだけれど、俺のそれを榊がいままさに咥えている。
時々当たる歯がちょっと痛いけれど、だけど、そんなことも気にならないくらいの快感が、俺の背筋から流れる。
榊が唾液をすする音が、部屋に響く。
俺の口からも、声が出てしまう。
「うぁ…っく…榊…榊さん…っ…!」
「ん…むぐ…ッ!」
俺は、榊の頭をつかんで自分の腰を思うように振りたい衝動を、こらえることができなかった。
両手から伝わる、榊のつややかな髪、さらさらだけど、濡れたようにつやのある髪のなめらかな感触と、榊の口の中の濡れた、あたたかい感触。
そして、あの榊の口を俺がいま犯しているという、その背徳感。
それが俺の快楽中枢に、ビンビン刺激を与えていて。
のどの奥に力任せに俺のそれが入ってきて、苦痛に涙を流す榊の顔も、俺の目には入らなくて。
次の瞬間、俺は榊の口の中に、白い欲望の滴を大量に放っていた。
榊の唇の端から、その一部が、だらっと零れ落ちた。