200 名前:名無しさん@ピンキー :04/12/16 01:11:31 ID:MOYWY35X
『ある選挙戦の裏側』

 一人の少女が、自室のベッドの中で背中を丸めてつぶやいた。
「ゆかりちゃんのバカ……」
 あのとき、担任が余計な口出しをしなければ、二学期の委員長か副委員長の、
どちらか一つのポストは空席になっていたはずだ。もちろん、空席のままで
あるわけにはいかない。となれば、前職の委員長があてがわれるはずだ。
そう思って、誰もなりたがらない委員長に立候補したのに。
「大山くん……」
 委員長、副委員長の間柄になれば、声もかけやすい。仕事があれば二人きりに
なる機会だっていくらでもある。だから立候補したのに。
「大山……く……ん」
 一抹の罪悪感を感じながらも、彼女の手はゆっくりと彼女自身の胸に伸びていく。
一度覚えてしまった行為と快感を、忘れることができなかった。
想像の中の、大山が眼鏡の奥から冷たい視線を送ってくる。
「滝野さん……。なにしてるの? いつもそんなことしてるのかい?」
 空想の中でそう言われるのと同時に、薄い胸の頂をなでまわすと、じわっと
快感が広がり、彼女はきゅっと目をつむった。
「はぁ……」
吐息は童顔の彼女に似合わないほど湿っぽい。その湿った吐息が布団の中にこもっていく。

201 名前:名無しさん@ピンキー :04/12/16 01:11:59 ID:MOYWY35X

「僕に話しかけられないから、どうせ相手してもらえないからって、そうやって
一人で気を紛らわせてるんだね」
「うう……そうなの。私、バカだから……んっ」
 自分の胸をいじめ、その感覚に背中を震わせる。それをあこがれの人に
見られていると想像することで、ますます羞恥心が煽られ、そして羞恥心を
快感として受け止めていく。
「はぅ……。う……声、でちゃうよぉ……」
 彼女はいよいよ、下着を取り払い、自分できつく閉じた両足の間に手を
潜り込ませた。この間、穴そのものよりも、近くの突起部を触った方がいいと
自分で探り当ててから、いつもそこをなぞっては声を抑えるのに苦労している。
「やれやれ……。中学生に見間違えられるような、色気のない子のすることとは
思えないね。そんなのが好きでたまらないなんて」
「あっ、ああ……。いわ……ないでよ……」
 空想の中の冷たい視線と、彼女の指が、意識を高いところに押し上げていく。
さっきからずっと刺激しているせいで、まるで股の間が焼けているように熱く感じる。
あとは、彼の名前を呼べば、この前のように頭の中が真っ白になる感覚を
もう一度味わえるはず。
「へぇ、一人だけでイクことまでできるんだね、滝野さんは」
「……っ、ああっ! おおやま……く……んっ!」
 視線に全身犯し尽くされたような錯覚を覚えた瞬間、彼女の意識は
ホワイトアウトしていく。快楽の頂点から転げ落ちながら、なかばろれつの
回らない口でつぶやいた。
「はぁ、はぁ、これじゃ……。また、明日学校でまともに顔見られないよ……」

 

 

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