481 名無しさん@ピンキー sage 2011/03/27(日) 22:49:56.53 ID:XiOBX9B2

「せ…先生…ホントに…そんなこと…。」

「榊くん…そのたわわな胸、それは榊くんの財産です。
財産は運用次第なんです。
それを無にすることは、宝の持ち腐れなんですよ?」

その教師の言葉は榊には、どうしても自然の摂理に反するように思えて仕方なかった。
自らの溢れんばかりの乳房に教師のいきり立つそれを挟み、その上で艶やかな唇で、舌で…。
そんな恥ずかしいことが、変態的なことが、できるわけがなかった。
愛する人の一部とはいえ、グロテスクなそれを目にするだけで恐怖をすら感じるというのに、そんなことは無理だとしか思えなかった。

電気を全部消して、こうして二人裸になって、汗だくで教師の腕枕に頭を預けているのが、自分には精一杯だった。
だが、さっきまでの一戦はあんなに激しかったのになお、自らの太股に当たる熱い怒張は、しかし教師の欲望を、自らに注がれる教師の愛を忠実に表していた。

教師の愛に応えたい、そうは思う。
その行為はそのまま、自分の教師への愛の深さの証明になる、それはわかっている。
しかし、教師に半ば無理矢理身体を開かされるまで、異性と付き合うどころか話をすることさえままならなかった自分には、それはあまりにも高いハードルだった。
まだ本当の女の悦びとは何かなんて知らない、教師のそれを自らの中に導き入れることすら痛みが伴う自分には、まだ恐怖の方が大きかった。
さすがに血が出るほど痛くはないが、教師のそれが中に入っているときより、教師の指先が自らの敏感な場所を優しく撫でるときの方が気持ちよい、まだ自分はそんな段階なのだ。
そんな自分には、とてもできそうもなかった。

教師は、皆に怖がられている自分に、本当に優しく接してくれた。
ちょっとピュアすぎて世間からずれている、そう思うくらい素直で善意の塊のような教師は、例え妻子がいようとも自分には理想のパートナーだった。
時々常識を疑うような言動はあるものの、だけどそれは彼の言動であるというだけで全部許せる気がしていた。
だからこそ今の状況は、榊が生まれて初めて直面する程の葛藤だった。

しかし、教師に全てを捧げたい、そう思う自分にも嘘はつけなかった。
自分にできる範囲で、教師の望みは全て叶えてあげたい、そう考えることは極めて自然なことだった。

榊は意を決して、教師の裸の下半身に自らの胸を押し当てた。
饗宴がいま、始まろうとしていた。

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